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俺マン2016~本編~

俺マン2016、本編です。

例によって年内発行のものが対象で、去年未単行本化枠で選んだ作品(『ディザインズ』、『終電ちゃん』、『あげくの果てのカノン』、『ライアーバード』)は外します。未単行本化枠は今年からやめる。めんどくさいので。

さらに上半期ベストコミックはもう選んであるのでここでは下半期で良かったやつのタイトルを挙げていきます。

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上半期ベスト

『かんぺきな街』/売野機子
『hなhとA子の呪い』/中野でいち
『コオリオニ』/梶本レイカ
ゴールデンゴールド』/堀尾省太
『氷上のクラウン』/タヤマ碧
『私の少年』/高野ひと深
『こども・おとな』/福島鉄平

『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』と『とある結婚』は百合漫画編に移動。

ということで上半期7作+下半期12作で俺マン2016としようと思います。

 

『私の好きな週末』/三好銀

私の好きな週末 (ビームコミックス)

私の好きな週末 (ビームコミックス)

 

今年8月に亡くなられた三好銀の遺作。白黒の装丁は、三好作品のデザインも多く担当してきたセキネシンイチ制作室からのメッセージにも見える。三好作品の雰囲気は三好銀自身の人間性由来のものであった、ということが角田光代横浜聡子森泉岳土、やまだないとら、生前親交のあったクリエイターたちの追悼寄稿から読み取れる。

『海辺へ行く道』シリーズなんかはもうほぼ絶版に近い状態なんじゃないかな。亡くなってから注目されるのも本望じゃないだろうなあ…とは思いつつも、これを機会に(という言い回しも妥当ではないけど)多くの人に読まれて欲しい作家。

 

今年は小路啓之先生も急逝しちゃってかなりショックだった。どちらも唯一無二の作風で、同時代に生きて新作を読めることが楽しみな作家だっただけに失われたものも大きいんじゃないでしょうか。文化の損失。

 

『ぎなた式』/三木有 

ぎなた式 (ジャンプコミックス)

ぎなた式 (ジャンプコミックス)

 

もう、めっちゃ良かった。「女子の武道」とされる薙刀に、「男子だから」という理由でスポーツ万能型主人公が拒絶されるというのが導入として完璧。サブキャラも立ってるし、演出も上手い。ロギイの作者だって気が付かなかった。

いや~きっと2巻の終わりあたりでもうひとりの男子薙刀選手(経験者)が出てきて、合宿回をはさんで4巻の幸村杯の県内予選では薙刀初心者に同じ初心者の月高が苦戦したりして、一方女子の部では磐石かと思われた國田さんがまさかの予選負けで全国大会には出られず、7巻の全国大会編決勝では西條も負け、ムサ高薙刀部2年目での雪辱を誓うシーンで8巻が締められるとかなんだろうな~~~~え!?!?1巻で終わりなの!??なんで!!???

 

『めしにしましょう』/小林銅蟲

めしにしましょう(1) (イブニングKC)

めしにしましょう(1) (イブニングKC)

 

すっかりインターネットの人という印象の強い小林銅蟲先生の商業連載作品。

脳直で飯描写の快感を得られるペーパードラッグ。多少マイルドになった銅蟲節も笑える。

『寿司虚空編』を早く単行本化してくれ。

 

 『結んで放して』/山名沢湖 

結んで放して (アクションコミックス)

結んで放して (アクションコミックス)

 

同人を描く人、書く人、そして同人を読む人にも、全員に読んでほしいやつ。

漫画に限らず何か好きなことを続けるには何かを犠牲にしなければいけないこともあったりして、それでも描き続けてくれる人たちに対しては、読者としては一生頭が上がらない。

ものすごい見覚えがあったりする。

あとこのほんわかした絵柄でコスプレプレイする同人作家カップルを描いたりするのでヒェッとなった。

 

『レイリ』/原作・岩明均、漫画・室井大資 

レイリ(1)(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)

レイリ(1)(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)

 
レイリ(2)(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)

レイリ(2)(少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)

 

レイリです。初回2話掲載でオッとなって、3話目読んであれ…?もしかして進み遅いのかな…?と思ってたんですけど、実はそれを見越して計画された2冊同時発売だったみたいです。完全に成功してる。1巻・2巻それぞれの巻末に岩明・室井両先生のあとがきを載せて、はっきりと漫画家としての性格の違いがあらわになってるのがめちゃくちゃ面白い。

長期連載になりそうだけど、話自体は出来上がってるっぽい?またひとつ楽しみな連載作が増えたことの喜びが大きい。

 

『クリスマスプレゼントなんていらない』/売野機子

売野機子2冊目選んじゃった。大好きだから。

登場人物が喋りすぎる売野漫画において、ポエムを吐かないタイプの主人公の「おれが美しいと思うもののために」はわりと新しいんじゃないかな~と思う。全話好きですけど。

今年は2冊も売野先生の漫画が読めて幸せでした。来年1月にも新しいのが出る。幸せ。

 

『あさは、おはよう 大澄剛短編集』/大澄剛

あさは、おはよう -大澄剛短編集- (ヤングキングコミックス)

あさは、おはよう -大澄剛短編集- (ヤングキングコミックス)

 

家族制度最高!一番好きな制度です!

大澄作品、『千代に八千代に』以来なんですけどやっぱりめちゃくちゃ良い…ひとりひとりを表情で描き分け、このキャラはこういう性格だからこういう表情をする、というのをしっかり考えてあるから生身の人間っぽさが凄い。独立した短編に登場人物が実はどこかでつながっていた、という構成も俺が好きなやつ。

読んでない作品全部読みます…

 

『春の呪い』/小西明日翔

春の呪い 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

春の呪い 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 

 

春の呪い 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

春の呪い 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 

家族制度最悪だな。やっぱりぶち壊すしかない。

太い主線で描かれた垢抜けない絵ではあるけど、グイグイ物語に引き込んで読ませる力がある。どうやら最初は小説として作ってたみたいですね。たしかに筋書きはそれっぽい。

ある日、「描けるかもしれない」と思った——vol.1|『春の呪い』インタビュー|小西明日翔|cakes(ケイクス)

死んだ瞬間に個人のすべてのSNSデータもこの世から抹消される仕組みを早く開発してくれという思いが強まった。

 

『晴れ間に三日月』/イシデ電

晴れ間に三日月 (オフィスユーコミックス)

晴れ間に三日月 (オフィスユーコミックス)

 

そうだ。家族制度をぶち壊していけ。いいぞ。

百合漫画編のほうに入れるか悩んだけどこっちにしました。というのも、元彼を幼馴染の取られ、お互いに子ども産んで14年ぶりに再会、そして14年ぶりの”絶交”に行き着く女と女の物語だから。

帯の山下和美が言いたいことをすべて言ってくれていて、「言葉にできない気持ちを言葉に」していて、ドロドロの愛憎劇なのに決して登場人物が感情的にならずに丁寧に言葉で解決させようとしているのが凄い。性格が良さそう。だから後味も爽やか。

 

『動物たち』/panpanya

動物たち

動物たち

 

みんな大好きpanpanya。併収されてる日記を読んでも分かるけど、何かを観察する目が優れてるんだろうね。

装丁も完璧。

 

『ローカルワンダーランド』/福島聡

みんな大好き福島聡。そういえばこれだけ上半期に入れ忘れてました。

物語を面白くする要素は何か?モチーフ、キャラクター、セリフ、伏線、オチ、コマ割り…そのすべてが福島聡の漫画には詰まってると思ってる。かといって漫画の教科書になるか、と言ったら高度すぎて決して真似できないような。

福島聡が描く裸体が好き。

 

塹壕の戦争 1914-1918』/タルディ、訳・藤原貞朗

塹壕の戦争: 1914-1918

塹壕の戦争: 1914-1918

 

フランスの巨匠タルディの「戦記コミックの金字塔」と呼ばれるBD。そもそも初版は1993年に出版されており、さらに第一話となる「大砲の穴」という作品は83年に発表されたもの。また、日本語訳番も去年の夏あたりに出る予定だった(はず。その頃から気になってたけど一向に音沙汰がなかった)のが、2016年も11月になってようやく出版されたという経緯がある。

でもこれが今年出たのは偶然ではなく、2016年ベストムービーである「この世界の片隅に」と同列に語れるなと思っていて。そしたら訳者もあとがきで同じことを述べていた(翻訳自体は2015年にされているのでこの場合は漫画版と比較している)。

タルディは第一次大戦にこだわり、こうの史代は第二次大戦を描き、またもちろんジェンダー間の視点の違い、文化的違いがあるものの、どちらも「体験し得ない戦争の詳細を徹底的に掘り下げ、戦争を現代に生きる人のなかに内在化させてしまうこと」をやっている。

こうの史代があるいは片渕須直監督が、「この世界の片隅に」で徹底的に戦時中の市井の人を掘り下げたのと同じように、タルディは徹底して一兵卒(無名の兵士)を主人公にし、そして死なせる。タルディの手法は自身の想像によるところが大きいようだけど、そうやって視点を絞って細かいディティールを積み重ねていくことは実は普遍性につながっているんだ、というのが最近の気付き。

だから『塹壕の戦争』の登場と『この世界の片隅に』再評価の流れは呼応して、”フィクションの戦争もの”の可能性を提示したんじゃないかとすら思ってる。

姉妹書にあたる『汚れた戦争』についてはまだ読んでません。

ていうか年末にかけて『HERE』、『オリエンタル・ピアノ』、『失われた時を求めて』あたりの気になる海外漫画が増えて…全部買うわけにもいかないし…となってた。

 

 

俺マン2016~百合漫画編~

「今年の”ベスト百合姫漫画”は勝手に決めてくれ。百合姫だけ読んでる層には届いていない作品を俺が紹介する。」今年の俺マン百合漫画編のテーマです。まあ今更言う必要もないけど俺マンなので最初から最後まで個人的な好みで選出しています。百合の定義についても勝手にやっててくれ。

ここらへんも合わせて読むと良いと思います。

7oku.hatenablog.com

gchocolat.hateblo.jp

 

個人的なレギュレーションとして、『ななしのアステリズム』は去年未単行本化枠で一度挙げてるので除いています。ななアスは今年も面白かった。

あと『とある結婚』と『推し武道』については上半期ベストコミックにも挙げてたのでそこからこっちに持ってきた。

 

ジャックポットに微笑んで』/つつい

ジャックポットに微笑んで (百合姫コミックス)

ジャックポットに微笑んで (百合姫コミックス)

 

コミティア作家つつい先生の同人誌まとめ本。つつい先生については、夏のコミティアで初めて本を買って、その直後にこの商業初単行本が出たという流れで一気にファンになってしまった。

嫉妬・怨嗟系の「広義の百合(作者の言葉そのまま)」で俺たち(極大主語)が絶対に好きなやつ。「仄暗い百合」では片付けられないほど、漫画そのものが上手い。

百合姫から出たってことはこれからは百合姫で描いていくのかな。

 

『柚子森さん』/江島絵理

柚子森さん 1 (ビッグコミックススペシャル)

柚子森さん 1 (ビッグコミックススペシャル)

 

う~~~~ん……

 

柚子森さんに関してはガチの叱られが発生するという意見があり、「相手も成人ならともかく、女子高生なのでまだ可愛いほう」や「純愛ならいいのでは?」や「そもそもフィクションなのだから」というような未熟な論で切り抜けるにもアレ。

でも素直に笑ってしまったし江島絵理先生のフワッフワな絵柄で甘ッ甘な百合を描かれると脳が壊れてしまうので選出。『オルギア』を読め。読んだか?今すぐ読め。

 

『ほたるこい』/タカハギケモノ 

ほたるこい 上巻 (オークラ出版)

ほたるこい 上巻 (オークラ出版)

 

 

ほたるこい 下巻 (オークラ出版)

ほたるこい 下巻 (オークラ出版)

 

主にコミティアとかで同人の百合を描いている作者の、初?商業全年齢向けコミック。

2人の少女が1人の少女のことを愛した結果、彼女は自殺し、その穴を埋めるため残された2人は身体を重ねる…というわりとハードな描写から物語は始まる。亡くなった子にそっくりの少女が2人の前に現れたことから2人の間の嫉妬や確執といった要素が吹き出してくる。徐々に自殺の真相が明らかになっていったりと、サスペンスっぽくもあるけど、最後はハッピーエンドです(大事)。

結構1巻でもきれいにまとまってると思うんだけど、2巻でまたそれぞれの関係が引っ掻き回され、最後は希望の見える終わり方まで持っていってる。決して引き伸ばしというわけではなく(そもそもがWeb連載)、ちゃんと描きたいものを描ききった感がある。

漫画とは関係ないんですけど、作者が自分のホームページで粛々とやってる「美樹さやかオールナイトニッポン」というシリーズがあって。すごい。圧が。

あいのくら通信 美樹さやかのオールナイトニッポン

 

『ソワレ学級』 /靴下ぬぎ子 

ソワレ学級 1 (リュウコミックス)

ソワレ学級 1 (リュウコミックス)

 

こちらもコミティアではおなじみの靴下ぬぎ子先生の初商業作品。定時制高校に通う不適合者女の子の百合で、顔の良い不適合者が量産型適合者に顔面偏差値マウンティングを取っていく最高コミック。

「自分の好きな人には自分とだけ仲良くしていてほしい」という依存度の高い百合かと思いきや、そもそもが男を主人公にしていたり群像劇っぽいつくりを取っているので2人の関係が主観的になりすぎないのが良い。

あと表紙がめちゃくちゃ可愛い。

 

『推しが武道館行ってくれたら死ぬ』/平尾アウリ

 

2015年が『やがて君になる』の年だったとしたら今年は『推し武道』の年だったということでいいんじゃないでしょうか。

2巻でゆめまきが加速しすぎててもはや別離が怖い。

やってしまっただろうが。

ドルオタあるあるやコメディ要素も入れつつ、作品全体が絶妙なバランスの上に成り立っているという完成度の高さ。

 

『私と彼女のお泊り映画』/安田剛助

私と彼女のお泊まり映画 1 (BUNCH COMICS)

私と彼女のお泊まり映画 1 (BUNCH COMICS)

 

女子大生2人が週末に家で映画鑑賞会を開く、という一話完結フォーマットの百合漫画。映画に関してはネタバレを避け、話のスパイスになる程度。

『木根さんの1人でキネマ』が類似で挙げられそうだけど、あっちはこじらせオタクとしての面が強いのに大して、こちらはマイルドで百合要素強め。

 

 『安達としまむら』/原作・入間人間、作画・まに、キャラクター原案・のん

安達としまむら(1) (ガンガンコミックスONLINE)

安達としまむら(1) (ガンガンコミックスONLINE)

 

入間人間先生原作のラノベのコミカライズ。ラノベ界隈における百合作品の絶対数ってどうなんでしょうか。まったく読まないんで分からないんだけど結構あるのかな。

あまり真面目とは言えない、サボり気味女子高生2人の百合。可愛い。良いですね。コミカライズ作品もあながち敬遠できないな…と思った。

 

『エクレア あなたに響く百合アンソロジー』

エクレア あなたに響く百合アンソロジー

エクレア あなたに響く百合アンソロジー

 

2016年、百合漫画界のキマイラ(合成魔獣)。角川レーベルで猛威を振るっている百合漫画作家をはじめとした豪華メンバーによるアンソロ。

「ベッドと女と女 そうしたらヤることはひとつでしょ」(「GAME OVER」/唯野影吉先生)などのパンチラインが飛び出すなか、個人的には『現代魔女図鑑』で既に百合の気配を出していた伊咲ウタ先生の本格的な百合が読めたのが嬉しい。絶対百合の才能ありそうなのにな~と思ってた作家が実際に百合を描いてくると「これが…初…?」と思わず疑ってしまいたくなるほど好みのやつだった。性格の良さそうな絵をお描きになる。

みんな、女の泣き顔が好き。

 

『まめコーデ』/宮部サチ 

まめコーデ 1 (リュウコミックス)

まめコーデ 1 (リュウコミックス)

 

前作の『満腹百合』では、正直なところ絵が魅力的でなく、グルメを題材にしてるのに料理が美味そうに見えない…百合描写もありきたり…でも百合を描きたいのは伝わってくる…という感じだったんですけど。今作では画力もアップし、田舎者のモデルとそれを可愛くプロデュースするマネージャーという組み合わせでストーリー性も持たせてきてすごく良くなった。

 

 『ろみちゃんの恋、かな?』/武田春人

ろみちゃんの恋、かな?

ろみちゃんの恋、かな?

 

同人サークル・安パンでも描いている武田先生の商業本。武田先生の作品に関しては、けいおん!の二次創作の頃からラブライブ!コミティアでの創作百合でももうずっと前から買って読んでいてもちろん楽園でちょこちょこ描いてたのも知ってたんですけど、だから商業で初単行本と聞いた時に「あっそっか単行本としては初だよな」感があり。

楽園から単行本出すとゲスト寄稿が豪華になる法則。

 

『道割草物語』/武川慎

道割草物語(上) (メテオCOMICS)

道割草物語(上) (メテオCOMICS)

 
道割草物語(下) (メテオCOMICS)

道割草物語(下) (メテオCOMICS)

 

退廃世界×吸血鬼×百合。

人類が滅びた後の世界で女吸血鬼だけのコミュニティを作りお互いの血を吸い合うことで暮らしているという世界観で、姉妹と師弟の関係にあるも仲違いしてしまった二組の吸血鬼の仲を取り持つ…という一本のストーリーが上下巻にまとまっている。

吸血鬼の設定にオリジナリティを持たせ、そこで生まれる主従や恋人どうしの関係性を描いている。そもそも廃墟と吸血鬼という組み合わせが最強なので表紙を見て気に入ったなら読んで良いと思います。

 

『とある結婚』/熊鹿るり

とある結婚

とある結婚

 

ロサンゼルスに住むレズビアンカップルが、職場での偏見、クリスチャンの父親からの反対、隣に住むゲイカップルの死…など、困難を乗り越えて結婚までたどり着く話。実際にLGBTが人口の多くを占めるロサンゼルスに在住している作者は現場で取材を行ったらしく、アメリカでの同性婚についてのトピックがコラムとして挿入されている。

悩みながらも結婚までたどり着く「とある」「ふつうの」ブライダルストーリーとしてよくできている反面、とても現代的な漫画であるとも思う。

 

 

俺マンには入れなかったけど、『NKJK』(吉沢緑時)、『パラフィリア~人間椅子奇譚~』(佐藤まさき)、『さよならジュリエッタ』(道明宏明)、あたりも良かった。『ジュリエッタ』も載ってるシリウスが最近徐々に百合推しになってきたようで、『DNAは教えてくれない』(みんたろう)というケモハーレム百合もあって、(性癖が合致すれば)おすすめ。

「上坂すみれのひとり相撲2016 サイケデリック巡業」を見た

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上坂すみれさんの両国国技館で開催されたライブに行ってきました。もうね、無茶苦茶やってくれた。

ライブが近付いてくると、止めてたツイッターアカウントに戻ってきたり、井口裕香水瀬いのり内田真礼三森すずこあたりの同業者のラジオに出たり、人気ライター(笑)の記事に出演したりと、とにかく色んな手段でライブの宣伝をしていて。

普段ここまでするか?みたいな感じで、チケットが余りまくってて席埋まらないんじゃないか…みたいに不安だったんですけど、まあなんとか大丈夫だったっぽいです。(升席という性質上、埋まってるように見えただけか?)

国技館は初めて行ったんですけど、まずアリーナ席があって、次に1階と2階が升席となって区切られた区画に3人の席(大相撲のときはフォーマンセルで座って見るみたい)があるという具合なんですが。

f:id:summatz:20161225144157j:plain(イメージ画像)

こんなオタクライブ初めてだわ。

 

 開幕前SEです。(Shazamで聞き取れたやつ)

・Labyrinth/ALI PROJECT

星雲仮面マシンマン/Mojo

・エンジのソファー/電気グルーヴ

・Love.Exe [momoi-l Quality Version]/桃井はるこ

・戦え!何を!?人生を!/筋肉少女帯

・時の河/フェンス・オブ・ディフェンス

 

セットリスト

1:パララックス・ビュー

2:Inner Urge

3:キャラメル桃ジャム120%

4:げんし、女子は、たいようだった。

5:すみれコード

6:恋する図形(cubic futurismo)

7:テトリアシトリ

8:繋がれ人、酔い痴れ人。

9:SUMIRE ♯propaganda

10:閻魔大王に訊いてごらん

11:冥界通信~慕情編~

12:FLYERS

13:罪と罰-Sweet Inferno-

14:予感02 

15:サイケデリック純情

16:サイケデリック巡業

17:我旗の元へと集いたまえ

18:来たれ!暁の同志

19:文豪でGO!

20:♡をつければかわいかろう

21:革命的ブロードウェイ主義者同盟

 

EN1:ココロ*パレット

EN2:七つの海よりキミの海

 

 

 

開幕アナウンスと共に、土俵脇にある実況者席がスクリーンに映る。プロレスの如く、実況の友部康志さん(俳優の人だったっぽい)と解説の須藤さん*1の掛け合い(茶番)。

友「須藤さん、いよいよ国技館でのライブが始まりますが、今までを振り返っていかがでしょうか」

須「痛みに耐えてよく頑張った。時は来た、それだけです」

友「今日のライブに期待することはなんでしょうか」

須「上坂はドカベン岩鬼正美のように悪球打ちを得意とするタイプ」「あとはおでんをツンツンしないことに期待したいですね」

「今回は新曲3曲に加えてこの公演にあわせた『サイケデリック巡業』という曲も作ったのでぜひ楽しみにしてほしい」

「あとは先ほど楽屋に水素水が置いてあったので、今頃は身も心も内田真礼に染まっているのではないでしょうか」

 

ここで楽屋にカメラが回る。女性のレポーター二人(バックダンサーの人たちだったっぽい)が上坂さんの楽屋に突入する映像。 

開演前に須藤さんと喧嘩別れしたという上坂さん、「須藤 一瞬で仕留めてやる」と一筆書いた半紙が映り込む。

スクリーンにVTRでこれまでのライブ等振り返り映像。インタビューシーンで「スタイルブックのひとつやふたつ出さないと頂点(てっぺん)になれないし、チャンピオンベルトも獲れない」「水着はね、大したことなかった」

土俵をリングに見立ててレフェリー(これもスタッフか?)が「赤コーナー、上坂すみれの入場!」と呼び込むと、プロレスラー(わりとガチっぽい体格)を引き連れた上坂さんが出てくる。解説者席の前で須藤さんと場外乱闘(茶番)。ズブロッカの入った水鉄砲を須藤さんに突き付け、渡す。今度は須藤さんからマイクを受け取る。和解?

ステージに立つ上坂さん。

「今日は天皇誕生日ということで、一般参賀とイベ被りしてるのにこっちに来たみなさんは非国民です」「じゃあ一応、皇居の方角に礼をしてから始めましょうか」「礼!」

 

1曲ずつのレポ

MCの位置はあんま自信ない。

 1:パララックス・ビュー
 2:Inner Urge

のっけから爆上がりナンバー。今回も生バンドなので音圧がすごい。

パララックス・ビュー』の「恋をすりゃ!恋をすりゃ!鬼灯の冷徹!」のとこで苦しそうにしてたり、歌が走っちゃって演奏と合ってなかったりしてスタートからちょっと不安になったけどこれ以降は大丈夫だった。ウォーミングアップなしで1曲目から最高難度の曲はさすがにキツかったっぽい。

 

 3:キャラメル桃ジャム120%

鬼灯の冷徹」内のキャラソン。ここでダンサーが出てくる。めろ坂さんとしてではなく、上坂さんとして歌う『キャラメル桃ジャム』。久しぶりに歌ったとか言ってたけど、2014年のアニサマ以来とかなのかな。分からんけど。

 

 4:げんし、女子は、たいようだった。

 5:すみれコード

歌い終わって最初のMC。

(お水おいしい~!?に対して)「この文化いつまで続くんだろうね!?オタク史の何年から何年に刻まれるんだろう」

「今回は国技館ということで真ん中の土俵があるべきところに出べそステージがあって。上から見ると分かるけど土俵の模様が描いてあります」

中野サンプラザと違ってお客さんが近くに感じられる!サンプラザは縦に長いからかな?すり鉢状なのでみんなの顔がよく見えます。指名手配犯いないかな」

 「そう!今回実況に洲崎さんとか呼ぶ話とかも出てたんですけど」

 さすがに実現しなかったか。

 

「今回の衣装の後ろの”両国 猛将”の文字は佐野さん*2がなんかダサい漢字を入れたかったらしいです」

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「次は新曲です」


 6:恋する図形(cubic futurismo)

謎のインスタアカウント開設からそのPVで話題になった新曲。


恋する図形(cubic futurismo)/上坂すみれ

コールがない分、乗りにくさはある。


 7:テトリアシトリ

ライブでお馴染みの振りコピ曲。超中野大陸のライブではアレンジバージョンだったけど今回は原曲。だけど、最後のほうは振りが変わってた?

 

   8:繋がれ人、酔い痴れ人。

『20世紀の逆襲』の中だと『全円スペクトル』が一番好きだったんだけど最近は繋がれ人がお気に入りです。『全円』のほうは歌わなかった。


 9:SUMIRE ♯propaganda

普段ライブでやらない(初?)曲だけに今回これを入れてきたのは意外性があった。

メインステージの後方、障子風のスクリーンにシルエットが映ってステージ上の上坂さんの踊りとシンクロする演出。声にリバーブがかかるメロウなドラムン曲なのに、今回は凝った演出でライブのテーマである”和”感を出しててマジで痺れた。

歌い終わるとスクリーンが上に上がって奥に消えていく。

 

茶番幕間映像が始まる。前回はシンデレラつながりで洲崎綾と武内くんがゲスト出演して(「上坂すみれ 超中野大陸の逆襲 群星の巻」を見た - 待ち伏せ)、期待が高まった今回のゲストはアニゲラチームでした。

かぐや姫

かぐや姫に扮した上坂さん。「むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいませんでした」な世界観で、部屋でひとりネットサーフィンしてると帝(杉田智和)が訪ねてくる。

「えっ帝出てくるの早くない?帝出てくるの5ページ目とかだよ。都がゲリラに襲われたとか?」「5ページ目とかおまえそういうメタ的なこと言うのやめろ」

「実はおじいさんとおばあさんはいたんですけど。おじいさんは山へシヴァ狩りに、おばあさんは『ワンチャンあるんじゃね?』と新しい恋を探しに行っちゃったんです」「あ、あそこにおばあさんの残留思念が!」洲崎綾の顔写真を貼っつけた棒が映る。(※アイムエンタープライズに許可を頂いてます。のテロップ)

杉田「ねえ、洲崎さんとずっと一緒にいるじゃん。もうキスとかしたの?」キレてちゃぶ台をひっくり返すかぐや姫

月の使者うさぎ役のマフィア梶田登場。「かぐや姫、今すぐ月に帰ってきてください。月がファイナルウォーズに突入した」

いきなり帝ジェスチャークイズで祁答院業平との対決に突入。

挙動不審っぽいジェスチャーをする帝杉田。「分からない!ヒント!」「ヒントは可愛らしい人です」「女子?」「女子、っぽい」

祁答院業平「はい!武内くん!」杉田「正解!シンデレラガールズのアフレコで一人だけ男で歳下だからマイクに入りにくくしている武内くん、でした」「よくわかったね」

祁答院「杉田さんが可愛いって言ったら武内くんしかいないから…」

空気を読まないで正解してしまった祁答院さんが上坂さんに土下座。「これ取れるのかな」と言って烏帽子を取って投げ捨てる。

「じゃあライブの続き、そろそろ行ってみましょう!」「パワーをメテオに!」

「「せーの、いいですともー!」」

覚えてるところだけ書いたけどこれ文字に起こす必要無かったな… というか何をやってるのか終始意味不明だったし、元ネタも細かくて全部書ききれん…。脚本はほとんど杉田らしい。

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衣装替え。

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 10:閻魔大王に訊いてごらん

ヘドバン曲。


 11:冥界通信~慕情編~

これも本来の和ロック感が出てた。ここの『閻魔大王』~『罪と罰』までの流れに今回の”和”というテーマを固めてきたな、という印象。ダンサーは番傘を持って踊る。細かいシャボン玉が雪っぽく見えてめちゃめちゃ作りこまれた見栄え。

正面升席にまで飛んできたシャボン玉を吸い込んで『FLYERS』中にむせちゃった。


 12:FLYERS

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エアリアルダンサーって言うの?前の曲の終わりあたりからステージになんか出てきたぞ、と思ったら中国雑技団の如く舞い始めた。こんな演出今まで見たことないんですが…ここらへんからマジで世界観が分からなくなり始める。


 13:罪と罰-Sweet Inferno-

ステージ上で炎柱演出。

 

    14:予感02

 上坂さん退場、からの『予感02』に合わせてセクシーダンサーズのダンス。

今回は最初が茶番から始まったため、ライブ1曲目定番の『予感』がここで使われる。

 

 暗転。からの提供の紹介。懸賞紹介のノリでグッズ協賛のDENONTSUTAYA、そしてAbemaTV(今回のライブが先行で放送されるらしい、観てくださいよろしくお願いします)の懸賞幕が出べそステージに上がる。

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「続いて、西、どすこいダンサーズの土俵入りです」ひとりひとり出身と所属事務所が紹介され、土俵入りするどすこいダンサーズ総勢20人ほど。あとから分かったけど全員芸人だったのか。

土俵を囲み、ура(ウラー)三唱するどすこいダンサーズ。いや、さすがに絵面が意味分からんが…

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「続いて、東、バンドチームの土俵入りです」

バンドメンバーの紹介でステージ上に戻ってくるバンドメンバー。

 

 15:サイケデリック純情(バンドインストver.)

そのまま上坂さんなしで『サイケデリック純情』。

 

「最後に、革命的ブロードウェイ主義者同盟横綱上坂すみれ」というアナウンスで衣装チェンジした上坂さん登場。このアナウンス、どうやらガチの相撲協会の人にお願いしてたみたいで。どうりで…聞いたことのある抑揚の声だった…

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 MC「横綱なのに軍配持って行司っぽいという、この矛盾してる衣装なんですけど」

「今回ダンサーさんの衣装がセクシーで」「普段、自分のおっぱい見ても何も思わないんですけど。みんなもそうでしょ?自分の…、見ても、今日もよろしく!としか思わないじゃん?今日第三者のおっぱい見て初めてみんなの気持ちが分かった。今まで蔑んでごめん」

「これからは1日3回まではおっぱいって言っていいことにします」→からのおっぱいコール(地獄か???)。「はいもうやめ!」

 

16:サイケデリック巡業

このライブに書き下ろした新曲。

 

ここでトロッコに乗る。

「自分のライブで初めてトロッコ乗るんですけど」

「シンデレラのライブでは乗ってるけど、トロッコって言ったら怒られるからね、あれは馬車ですよ」

「今日はたったひとりのクール勢として頑張ります」


 17:我旗の元へと集いたまえ

旗曲。*3今回はライブグッズでのぼりがあったのでのぼり振ってました。トロッコ上からバズーカでサイン入りボールを客席に放出する上坂さん。

 

歌い終わってアリーナ中央のあたりでトロッコ停車。サイン入りボールを客席に投げつつ、目にとまった客をいじるおなじみの芸。

「あっ、それマントですか?自作?熱いからね、お水とか飲んで」

「君のTシャツは?TrySail?さては間者か!誰推しなの?夏川さん?夏川さんのあだ名知ってますよ。ナンス?可愛いですよね」

「ホークス?ホークスのTシャツ?真礼さんか!?そういえば今日楽屋に栗まんじゅうがあって、なんだろうと思ったら真礼さんからの差し入れでした。明後日は真礼さんのライブですからね。真礼さん、メリー栗まんじゅう」

「他に面白い人いない?我こそは!っていう人は?国技館は客席まで行けないから」

(赤本を掲げるオタクを見つける)「おっ、上智の赤本?受験生?学部はどこ受けるの?経営?経営はリア充の巣窟ですからね。ロシア語学科は…うん…ロシア語学科なら倍率低いから入れると思うよ」

一通りいじり終わったのでライブ再開。

 

 18:来たれ!暁の同志

1番の「生産!団結!反抑圧!」コールのときにちょうど上坂さんがトロッコで目の前にやってくる。これをトロッコ曲に持ってくるとは…。

客席を回り終わったトロッコがステージに戻る。

 

「あとは何かMCすることあるかな?え?ウッディ?私知ってますよ、ウッディのゲス顔のフィギュアがあるんですよね(?)」

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「髪に赤のメッシュをね、入れてもらって。不良っぽい?おい母ちゃん、金くれよ。不良っぽいセリフこれしか知らない…よくキタエリさんがメッシュ入れたりしてて似合ってますよね」

(誕生日おめでとうの声に対して)「ありがとうございます。そうなんです。25歳の抱負はどうしようかな。え?ミサイル撃つ?いや、まだキム家には取り入れないから。」

 

テルミン*4が運ばれてくる。チューニングを始める上坂さん。

「これでいいのかな?助けて!マチコ先生!」

ここでまさかの街角マチコ*5がステージに。

「マチコ先生、せっかくなので一曲お願いできますか?追加料金払うので!」

テルミンで一曲披露するマチコ先生がマジで凄くて、生テルミンに今日一盛り上がる。

マチコ先生退場。


 19:文豪でGO!

新曲。間奏のテルミン演奏で自ら生で行う。完璧だった。未だにテルミンの仕組みがよく分かってないんだけど、どうなってんのあれ…

テルミンを自ら生演奏する女性声優ライブ、何???


 20:♡をつければかわいかろう

新曲。もはやここのコール&レスポンスに命をかけてきた同志も多いのでは(俺)。

終盤にある「コール&レスポンスのお時間」が設けられていて、「上坂すみれは~!?」に続けて(「可愛い」以外の)思い思いのレスポンスを返していい、という曲。

俺です。

あとは「キノコヴィキの指導者!」とか「スペースクラフトの赤い衝撃!」(原曲のコール通り)とか「横山三国志魯粛大好き!」(原曲のコール通り)とか叫んでた。

 

 21:革命的ブロードウェイ主義者同盟

アンコール前最後の曲。どすこいダンサーズ、セクシーダンサーズ全員出てくる。ステージ上で四股を踏み、すり足で移動し、ついにはコサックダンスを踊り始めるどすこいダンサーズ。とにかくキレが良い。もう滅茶苦茶な光景に言語野が壊れ、ずっと笑ってた。

 ここで一度退場。すると、スクリーンに「ただいまの決まり手は横綱上坂すみれの上手投げ」「ここで物言いがつきましたため、取り直しとなります」

「取り直し(アンコールの要領で)」みたいな文字が出てアンコールを要求される。

オタク「取り直し!取り直し!取り直し!取り直し!」

 

 

 アンコールでポップアップからサンタコスに着替えて出てくる上坂さん。

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「なんか今回すごいよね!ポップアップとかトロッコとか使って、キングレコード感出てきた。これでやっとキングレコードでやっていけるかな」

「クリスマスね。メリークリスマスはロシア語だと『С Рождеством』!」

「ロシア語はなんでも怒ってるように聞こえますよね。クリスマスを憎みたいときはС Рождеством!С Рождеством!って叫べば、周りからはこの人はちゃんとクリスマスをお祝いしてるんだなってなるから」

 

物販紹介。

「今回はいっぱい作りすぎちゃって」「みなさん今日は何K持ってきたの?」

サイケデリックな色合いのタオル。タオル曲とか今後もないと思うんですけど。だってほら、タオルにクロロホルムが染み込ませてあったら危ないでしょ!振り回すとみんな眠っちゃって、そしたらコナンが事件を解決してくれる(?)」

「パンフレットは実はまだよく見てないんですけど。これ写真ばっかだけどどうなの?塩撒いてる写真はCGです」

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「晩酌セット。妻帯者の同志はぜひこれをおみやげにしていただいて」

「実はもうひとつ幻のグッズがあって、シュシュを作るつもりだったんですけど。佐野さんが可愛いやつを作ろうとしてくれたんですけど、無くなった。結べる髪がある人のために次回は考えておきます」

「ブロマイドね!ブロマイドって他界したらどうするの?まんだらけに売られるんでしょうか。この間渋谷のまんだらけに行ったら昔の私のブロマイドが売られてた。たぶん持ち主が他界されたんでしょうね」

「手形。左手の手形当たった人いる?あっ、女性の同志!ありがとう。彼氏はいるの?クリスマスは?いない?ごめんなさい、もうやめとこう。ここには紳士の同志がたくさんいますからね。隣の方もきっと良い方ですよ。斡旋しちゃった」

 

ここで告知VTR。TV番組が始まる?VTRのなかでTVに喧嘩を売る上坂さん。

natalie.mu

「(VTRのなかで)最近のTVはつまらないとか言わされたんですけど。タモリ倶楽部とか毎週見てますよ」

「あとは最近プラズマジカの人に勧められて勇者ヨシヒコ見てます。プラズマジカの人たちからヨシヒコのLINEスタンプが送られてきたりするから、佐倉さんに魔法使いの人に似てるねって言ったら怒られた。でも物真似してくれました」

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TV番組はAbemaと組んでなんかやるのかなあ。さすがに地上波ではないでしょ……ないよね?

 

EN1:ココロ*パレット

この美術部には問題がある!」よりカバー。

 

「アンコールありがとうございます。じゃあ最後の曲です」

上坂・オタク「「え~~!?今来たばっかり~~!そこをなんとか~~~!」」*6

「私も今来たばっかり感あるけど、今何時ですか?19時? 押してるわ」


EN2:七つの海よりキミの海

お馴染みの大トリ曲。力士も行司も全員で「むろみ~~~!!」と叫ぶの楽しすぎか!?最後はステージ上で人間ピラミッドを組み始めるどすこいダンサーズ。

もう世界観が訳わからない…

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 最後に写真撮りました。

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締めの「生産・団結・反抑圧」コール。

「生産!団結!反抑圧!」「生産!団結!反抑圧!」「25歳も!本当は可愛いって!言われたい!!!」

 

 

上坂すみれって表現手法

 Q. 美ism  多面的セオリー
逆説的シュプレマティスム
ART って表現手法 問題がある!

 文化部はおろか、かわいかろうもろくに追えてないしイベントも大して参加してないのに今年の上坂さんを勝手に振り返っちゃうんですけど。まあ今年は各所メディアに引っ張りだこだったかなという印象があり。

ロリータファッション誌、オーディオ誌、メタルの専門雑誌、週刊スピリッツではアイドル特集にも載ってた。加えてNHKプレミアムのラスプーチンを特集した番組にも呼ばれ、ラジオは「上坂すみれの文化部は夜歩く」でその多彩な引き出しを披露する場が設けられたり。

で、そういう上坂さんの声優にとどまらない魅力がフィーチャーされた一方で、今回のライブパンフレットや「文化部は大手町を歩く」*7で須藤さんの「アーティスト・上坂すみれ」についての話を読むとすごく感慨深くなってしまった。

須藤さんの話によると上坂さんをアーティストデビューさせたのは、「プロデューサーとして面白いことをやりたくて、この子なら何かできそうだな」とファーストインプレッションで思ったかららしく。歌やダンスができるか、とかを見る前の段階で「変な子がいる」という理由だけで選ばれたという。

『恋する図形』の曲を提供したテクノボーイズの人のインタビューにもあったけど、とにかく上坂さんという人は「この子に何かやらせると面白そう」みたいなことを思わせるんだなと。

国技館ライブもそうだけど、「今度はこういうことをやらせてみよう」という良い意味で”大人(プロデューサーサイド)の思惑”みたいなのが作用して、 それが表現の幅を広げてるんだよな…須藤さんありがとう…みたいな気持ちになってた。

とりあえず次はバレンタインの日のよみうりランドでのイベントですか?頑張って行きます。

 

*1:須藤孝太郎さん。言わずと知れた、アーティスト・上坂すみれのプロデューサー。上坂発掘の張本人。曲やライブの企画からお渡し会での剥がしまで上坂周りの仕事をめっちゃ担当してる人。

*2:佐野夏水さん。言わずと知れた、上坂さんを溺愛するスタイリスト。ツイッター上での上坂さんとの百合営業(?)なやり取りが微笑ましい。

*3:サイリウムの代わりに手旗を振る曲があるんです。

*4:ロシアで発明された電子楽器。手を触れずに演奏できてしまう謎の楽器。

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*5:ロシア系怪電波ユニット、ザ・プーチンズテルミン奏者。『文豪でGO!』の音源ではテルミンの部分を実際に弾いてくれてる。

*6:ライブでよくある「最後の曲です」「え~~!?」という出演者と観客の掛け合いをセルフでやっちゃうというくだりがある。

*7:上坂すみれの文化部は夜歩く」の公開録音内容が文字に起こされてるやつ。

「Mimori Suzuko Live Tour 2016 “Grand Revue” 」東京 日本武道館公演両日を見た

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三森すずこさん初の全国ライブツアー、東京・日本武道館公演を二日間見に行ってきました。

三森さんのライブ行くのは初めてで、しかもこれまでのライブ映像も見たことがなかったのですが、まあ、めちゃくちゃに良かったです。

ライブのレポと、三森さんのことと(あとほんのちょっとだけ僕自身のこと)。

2日間のセットリスト(赤:1日目 青:2日目)

1.TINY TRAIN TOUR
2.会いたいよ…会いたいよ!
3.FUTURE IS MINE
4.Traveling Kit
5.ドキドキトキドキトキメキス
6.せいいっぱい、つたえたい!(4sk′s ukiuki carnival remix)ユニバーページ(y0c1e remix)
7.ミライスタート(The LASTTRAK Happy Hard Soca Remix)→純情 Da DanDan(kz remix)
8.みんなでイエー✩オーッ!!→Wonderland Love
9.サマーバケーション→大切なキミ
10.約束してよ?一緒だよ!→ハッピーハッピークリスマス
12.WONDER FLIGHT
13.恋のキモチは5%
14.My First Lesson
15.Heart Collection
18.ヒカリノメロディ
19.小さな手と観覧車
20.グローリー!
21.Fantasic Funfair
En1.純情 Da DanDan→ミライスタート
En2.スマイリウム

1日目終わった時点で2日目は結構順番とか変えてきそうだな~と思ってたけど、実際は序盤の数曲を入れ替えたくらいでした。

1日目のセトリがわりと頭に入っていて(帰ってからソッコープレイリスト作った)、2日目は序盤で構成が変わらないと分かったから「この次の曲はこれが来る!」みたいに対応できた。

 

一曲ずつのレポ

覚えてる限りの演出とかです。MC、衣装変えのタイミングとかも一応全部合ってると思う。

 開幕前BGM、くるみ割り人形。最後どんどん音が大きくなっていってパォ!パォ!パバーオ!で暗転するとテンションMAX。


Tchaikovsky - The Nutcracker, Pas de deux - Temirkanov

ライブが始まるとまずスクリーンに字幕映像と英語のナレーション。「今夜みもりんは友達の家にお泊まり」「みもりんの部屋では、夜になるとおもちゃたちの秘密のパーティーが始まります」みたいな世界観。
ナレーションがネイティブの発音で「Mimorin」って喋るの、可笑しいよね。
 
メインステージ中央、ポップアップの位置に重なるように上からおもちゃ箱が降りてくる。ポップアップから上がってきたおもちゃ役のダンサーたちが次々とおもちゃ箱から出てくるように見える演出。
そこに後ろの扉から三森さん登場。最初は白いシンプルなドレス衣装。

f:id:summatz:20161103200448j:image(追記:ブログから。ネグリジェ衣装だったんだね)

「何これ?おもちゃが動いてる〜!?ここ私の部屋のはずだよね!?」おもちゃ役ダンサーから訳を聞かされる三森さん。「私がいない間におもちゃたちのパーティー!?」「楽しそう!私も混ざりたい!」
 
1.TINY TRAIN TOUR

ステージセットの電車に乗りこんで動き回る。アリーナのセンターステージへ。

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間奏中、三森さんの要求に応えるシリーズその1。三森さんの声に合わせて腕を振るオタク。「回してー!」「クラップ!」「シェイク!」

2.会いたいよ…会いたいよ!

序盤のブチ上がり曲。

3.FUTURE IS MINE

序盤のブチ上がり曲。

キラキラチャカポコした音で楽しい。間奏でマリオネットダンスする三森さん…。からのシャキーン!で腕振り上げるのが決まると気持ちいい。今回生バンドということでリコーダーの音まで完全再現したんですよね。

 

衣装変え。最初の白いドレスの胸元に青っぽいアクセントが入ったみたいなやつ。f:id:summatz:20161103200616j:image

MC

三森さんの要求に応えるシリーズその2。三森さんの言ったとおりにサイリウムの色をチェンジして喜ばせてあげよう。

暗転、怪しげなナレーションと共にステージ上にあったはずの旗が無くなる演出。

本の中の悪魔(?)「僕はずっと本棚に入れられっぱなし」「仕返しにみもりんの大切なものを奪った」

三森さん「大切なもの?なんだろう?みんなは大丈夫!?隣の人とか消えてない?」「あっステージにあった旗がない!」

4.Traveling Kit

「奪われた旗を取り返しに行こう!」ステージ階段の上に飛行機の座席が用意されてる。セットに座って歌う。

5.ドキドキトキドキトキメキス

事件。センターステージまで歩いてきて歌う。Cメロでメインステージに戻りながら時々客席を振り返りつつ投げキス。そして落ちサビ前、吐息まじりの「トキメキス」。これに関しては事件です。

頭の前と後ろに腕を回してピタッと止める動き、ヴォーギングダンスっていうやつらしい。

6.1日目:せいいっぱい、つたえたい!(4sk′s ukiuki carnival remix)
2日目:ユニバーページ(y0c1e remix)

ここから2曲、リミックス曲のターン。スクリーンにインベーダーゲームっぽい映像が映し出される。

7.1日目:ミライスタート(The LASTTRAK Happy Hard Soca Remix)
2日目:純情DaDanDan(kz remix)
こっちはテトリスっぽい映像。
リミックスverの曲は原曲と同じコールをしようとしても難しい。とくにミライスタート、サンプラーの高速ハイハイハハイハハイ!のとことか、無理。
 
8.1日目:みんなでイエー✩オーッ!!
ステージをめいっぱいに使う。コール(というか音源通りだけど)覚えてたから楽しかった。タオル曲。
 2日目:Wonderland Love

生バンドのピコピコ音が楽しい曲。

 
9.1日目:サマーバケーション
2日目:大切なキミ
10.1日目:約束してよ?一緒だよ!
2日目:ハッピーハッピークリスマス
ここの2曲は2日ともショートver。1日目は明るい曲(季節外れ)、2日目はしっとり目の曲の組み合わせだった。

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センターステージに頭上から吊るされて上下に動くLEDライトのセットがあるんですけど、ハッピーハッピークリスマスのときはこれが緑色に光ってクリスマスツリーを模したり、白に光って降り注ぐ雪を表現してた。のが、2日目スタンド2階席からはっきり見えた。
 
輪投げイベントもここだったっかな?曲間にデカイ輪投げセットが運ばれてきて、1日目は浮き輪、2日目はクリスマスリースの形をした輪っかを投げる。1日目は1回で成功してたけど、2日目は3回かかってやっと入ったのを見ると結構難易度高そう。リハーサルでも練習しまくったのかな、とか思ったり。

11.Shall we dance?
「みんなも一緒に踊ってください!」という一言があってので「(振りコピのある)スマイリウムか???」と思ったらShall we danceでした。ミラーボールがギラギラに光る。

ダンサーたちの社交ダンスっぽいパフォーマンスと、ギターの音がギュインギュイン鳴るギャップがアンバランスで変な曲。間奏で各楽器のソロが挟まれてカッコイイ。このとき三森さんはエアギターの振り。

パンフのインタビューでは「自分で作詞した歌詞をちゃんと伝えたいからあえて踊らない演出にした」と語ってた。

 

暗転、ダンサーたちのステージで幕間をつなぐ。

スクリーンにロケットの映像。5,4,3,2,1のカウントダウンで再び登場した三森さん、三着目の衣装。なんか烏天狗が付けてそうな帽子被ってた。

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12.WONDER FLIGHT

どうやら最初ラブアローシュートの振りがあったんですか?2日目は確認しよう、と思ってたのにイントロから泣き崩れて見逃してしまった…

ダンサーを引き連れてセンターステージまで来るんですけど、三森さんを入れて9人なんですよね。円状に並んでその円を崩さないように回りつつ歌い上げるフォーメーションを見て、ファイナルの僕光を思い出さないわけがないんですよね。

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1日目で気付いたときからもうダメだった。上から9つの光の輪が落ちてくるのを三森さんが最後に空に投げて返す。

9人への曲であると同時に園田海未へ向けた歌でもあるわけで。WONDER FLIGHT大好きなんですけど、湿っぽい雰囲気にならない明るい曲なのが良い。それを終始安らかな顔で歌ってたのが印象的。

13.恋のキモチは5%

センターステージで歌い終わったワンフラから再びメインステージに戻る。すると、マイクスタンドが用意されてた。

イントロ入って歌う前に「あっちょっと待って!」と音楽を止める。動きが止まってしまったオモチャ役のダンサーのネジを巻き直す小芝居を挟んで改めて歌い始める。こういうのを挟んで息を整えないと、ただでさえMC少ないライブなんだから流れを断ち切らず歌い続けるのキツいよな。

恋のキモチ、今回ライブで聞いて好きになった。全体的にミュージカルチックなライブのなかでマイクスタンドを立てて歌うというのが珍しくもあり、ここでもミラーボールの光が反射しててパブ感(?)があった。

14.My First Lesson
暗転、スクリーンに時計の映像が映る。針が逆に回り始める。私の時計は逆回転!
一番はピアノだけの伴奏に合わせて階段に座りながらゆったりと歌い上げる。三森さんめちゃくちゃ歌上手え!ってなった。
二番からは舞台上の三森さんの映像がセピア色に加工されてスクリーンに映る演出。三森さん自身はステージで歌ってるのに同時に昔の古い映像を見せられてるみたいな。
夢見たのはテレビのヒロイン
自分じゃ知らない誰かになれそうで
My First Lessonは三森さんと「夢」という言葉の関係を表す曲のひとつだな…というのがあり。時計やセピア加工の演出を見て「これは過去と現在の三森さんを表現してるだ絶対!!」とか要らん深読みしてしまった。オタクだから。
 
 
 ここまでは激しいパフォーマンスもなく三森さんにとっての休み時間かな~って感じ、この後のブチ上がり曲メドレーに力を蓄えてたのかな?

暗転からの衣装変え。黒いマントに身を包んで登場。

15.Heart Collection
悪魔役ダンサーが旗を持って登場、「あ~やっぱりあなたが盗んでたのね、その旗!」。旗のくだりすっかり忘れてたわ…
ダンサーもなんか黒い布をバサバサして踊る(伝わらない)。ハロウィンっぽいムード!ここまで手持ち無沙汰になってた舞台セットのかぼちゃのパネルも良い感じに雰囲気を盛り上げてる。気がする。さきほどの曲の流れと打って変わって顔つきが変わるんですね。「その心臓を鷲掴み」で心臓を鷲掴みされたい系夢女子になってしまった。助けてくれ。
 

曲が終わると「あれ〜!?いつの間に私こんな真っ黒な衣装〜!?」とすっとぼけ、黒マントポイッ

16.Light For Knight

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実は黒マントの袖から下の衣装が見えてたんですけど。マントを脱ぐと青緑色の騎士衣装。髪は後ろで結んでる。

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開幕UO曲。デフォのペンライト色は白のはずなんだけどみんな高まりすぎて最初っからUO焚いちゃうので会場全体がオレンジに。サビでグルグルUO多数確認。

17.Xenotopia
曲の始まりと同時にステージ上で炎が上がる。1日目はスタンド1階席だったんですけど、顔まで熱がブワッと来て、やっぱり武道館狭えな!となった。いやまあSSAと比べるものではないですね。
騎士衣装のまま、今度は剣で殺陣を立ち回りながらも、階段を登り降りしながらも、普通に歌っちゃう。

暗転して今度はみもりんバンドが幕間をつなぐ。そのままヒカリノメロディのイントロに突入。

18.ヒカリノメロディ

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直前の3曲の流れでぐったりしてるところに最後の衣装(パンフレットの表紙のやつ)で三森さんが登場、1日目はここで「楽しんでる〜?後半戦行くよ〜!」と煽りが入って、「え~~~!?まだ半分なの!!?」ってびっくりしたんだけど、そんなことはなく、残すところ3曲だった。(2日目は「さあ、クライマックスだよ~!」に修正されてた)


19.ちいさな手と観覧車
Funtasic Funfairで一番好きな曲です。会場がオレンジ一色になる。ダンサーがメインステージの階段に円形(=観覧車)に座って真ん中で三森さんが歌う。俺、泣く。
ダンサーさんたちはバトンを持ってそれをクルクル回していて、もしかしてこれも観覧車モチーフなのかな。オタクだから深読みが得意なんですけど。f:id:summatz:20161103200543j:image
二番からはみもりんバンドを引き連れながらセンターステージまで来る。するとセンターステージからメインステージまで一直線にダンサーたちが並び出す。
パレードはゆく
とわの音をひびかせながら

あとから調べて知ったけど階段を使ったパフォーマンスは宝塚の伝統なのね…。Shall we dance?Xenotopia、この後のFantasic Funfairと階段を大きく使ったパフォーマンスが随所にあったしそういうことなんですよ。深読みです。


20.グローリー!
みもりんダンサーズがわらわらと旗を掲げながら出てくる。バンドメンバー合わせて総勢60人くらい?メインステージの端から端までが埋め尽くされるのが圧巻すぎて、なんだ?これは??としばらく思考が停止して、あ、これクライマックスなのかと気付くまで時間がかかる。
東京公演のコールは「かっとばせ、すずこ」。

21.Fantasic Funfair

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ダンサーズ揃ったままでこの曲でトリ、クライマックス感半端ない。これも階段を大きく使ってる。バンドメンバー紹介。

ここで本編終わりのあいさつ。

再びステージ上方からおもちゃ箱が降りてきて帰っていくおもちゃ(役ダンサー)たち。三森さん「また遊んでくれる~!?」扉の中へ消える。


En1.1日目:純情 Da DanDan
2日目:ミライスタート

アンコール。ライブTシャツをアレンジした風の衣装。

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ここはリミックスで歌えなかった原曲のほうを披露。

 

MC
「アンコールありがとうございます」「武道館でライブをするのはミルキィ以来で、でも1人で立つのは初めてで」
「まさか1人でライブが出来るなんて想像できなかったけど、考えてみたら私の人生って想像できないことばっかりだったんですね」

「お知らせがあります!」
・今回のライブがMUSIC ON! TVでオンエアされること
・7枚目のシングルが「結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-」の主題歌としてリリースされること
・今回のライブが円盤化されること(これは2日目で発表された)
をここで告知。
「シングルは4/12、私が花粉症辛い辛いって言ってる頃に出ます」「(ゆゆゆの主題歌としては)私のイメージと合わないかもしれないけど(笑)」
 
「あとは…ゆうがたパラダイス、みなさん聞いてくれてますか?」「ありがたいことにこうやってNHKさんから仕事貰えてるから、またね、紅白に、出たいですね!」「野心的だった?」「でも、夢は、見ましょう!」
 
ここでステージ上から三森さんを入れて客席の写真を撮る。「この写真は後日ライブフォトで販売します」

「では次の曲です」「この場所で、今日この曲を歌う意味を感じ取ってください」
En2.スマイリウム
落ちサビ黄色サイリウムチェンジ覚えてたので対応できたけど、強めの照明が点灯して結局会場全体が黄色っぽくなった。振りコピはたぶん出来たと思う。
whip up feeling
胸の奥をキュンと
かきたてるのはいつも
とびきりの笑顔
どっかのMCで「みんなの笑顔が私を笑顔にさせてくれる」みたいに言っていて。武道館に立った三森さんからファンへの曲としてこれ以上のものはない。

En3.1日目:ユニバーページ
2日目:せいいっぱい、つたえたい!

ここでもまたステージ上にダンサーズ集結。シャボン玉が舞う。


三森曲全体だったらせいいっぱいが一番好きなんですけど、まじもじるるものOPとして聞いたこの曲がソロに触れるきっかけだったんです。2日目に原曲で聞けて良かった。
 
 
2日目ダブルアンコールMC
「ありがとうございます」と言って出てきた三森さん、「ちょっと待って、深呼吸するからこの空気」「満タンです」
「ソロデビューが決まったときの夢が武道館でライブすることで、今日叶いました」
 
「全然違う話なんだけど、先日帝国劇場にミス・サイゴンを見に行ったときダイヤモンドユカイさんが『ロックミュージシャンとしての最初の夢は武道館だったけど歳を取ってから帝劇に変わった』と言っていて、私と逆だなと思いました」
ちょっとポカン…となった客に対して、「何歳になっても夢を見て良いってことだよ!」とつなげる。
 
2日目はここで紅白の話に触れてから、「まずは年内にツイッターフォロワー100万人が夢!!」と言い放つ。
 
WEn.ユニバーページ

ラストもシャボン玉。ユニバーページ歌いすぎか。

 

三森さんのライブに関しては「ミュージカルチック」「歌いっぱなし」みたいな断片的な情報を伝え聞いていて、でもそれ以上のもので。

コンセプトで魅せるところは見せて、ファンへのメッセージ性も挟みつつ。マジで楽しかった。

 

三森さんと「夢」という言葉

え~、このライブレポを書くにあたり、ずっと読んでなかったCUT6月号(μ′sファイナルライブが終わった後に出たロングインタビューのやつ)にやっと手を付けました。

「わたし、10代前半から20代前半にかけて、ミュージカルをやってる時期から『ラブライブ!』に出会うまで、『夢』っていう言葉がちょっと苦手だったんですよ。『夢』って言いたいときはなるべく『目標』って言ってたんですけど。」

「目標だったら自分がそこに向かって着実に登っていけば、いつかは叶うかもしれない。でも夢っていうのはちょっとぽやっとしたもので、叶えられない気がしちゃっていて。」

「やりたいことはある、でもそれはほんとに夢で。で、自分が叶えられそうなものを目標にして、これを達成しよう、みたいな感じで設定してたんですけど。『夢ってあるんだ!』っていうことを、μ′sと出会って実感しましたね、うん」

「『夢って言葉、使っていいんだ!』みたいな」

これを踏まえての、「紅白にまた出たい」「夢、見ましょう」なんですよ。

三森さんにこれまで抱いてきた印象として、「ドライだな」っていうのがあって、それは決してマイナスな意味ではなくこれまでの経歴とかその精神力によるもので、どっちかっていうと強さみたいなものだなと思っていて。

だから感情的に野心を言い放つ三森さんには本当にやられてしまった。

園田海未役の三森すずこじゃない、パーソナルな三森すずこについて、恥ずかしながら今更知ることができた。まだちょっとだけだけど。

おいオタク、三森を紅白に出させるぞ。

 

2日目終わったあと、就活を来年に控えた同期オタクとちょっと話したんですけど。

「マジで…やっていこうな…」みたいに身を引き締めた。こう、ね、僕の場合まずは夢をな、見つけていこうな…って話なんですけど…。

女性声優の語りを聞いて素直に自分の身を省みるオタク、馬鹿真面目かよ。

終わりです。

COMITIA118で買ったやつ

COMITIA118で買ったやつです。

 

 

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VERY CUTE kani iPhone case

スペース前を通りがかった瞬間に目に入り、ノータイムでお金を払ったのでどこのサークルさんのものか分からない。申し訳ない。

 

『団地のひみつ』/丸紅アパートメンツ(丸紅)

性癖。ツイッター上にあげてた絵のまとめ本。絵師どうしに殴り合いをさせたら最終的に団地を魅力的に描ける者が勝ちだと思ってる。

 

『シュリ向き地蔵』/あびゅうきょ工房(あびゅうきょ)

「ハイキング時に見つけた」という”北向き地蔵”なるものからここまで架空のストーリーを作り上げてしまうあびゅうきょ先生の想像力がすごい。そしてそれを表現する圧倒的筆致。

 

『ふあんドーナツ』/まんまるシティ(えりかわ、しちがつ、えとう、いんきょたん)

持ち時間ひとり1ページの漫画が4人入れ替わりで次々と流れてくる構成、ネタ切れを起こすことのないスピード感。まんまるシティ最高!!一番好きなシティです!!!

 

ウインディ、サニー』/S curve(林麦)

なんじゃこりゃ…いやこういう漫画に出会えるからコミティアは最高なんですよ…みたいなことを言いたくなるけど恥ずかしいから言わない。

話の展開と閉じ方、キャラクター、ケレン味、ユーモア、どこを取っても良い意味でコミティアっぽくない(すべてのレベルで逸脱してる)。絵はイエローバックスとか描いてた頃の高浜寛っぽさがあって好き。淡い、にじむような感じ。

 

『NEKKO』/キューカンバー!(食べこぼし)

食べこぼしさんは前回のティアで表紙買いして気に入った作家さんだったんだけど、サークル名も作家名も失念していて会場で探しようがなく、そもそも今回も参加しているのかどうかすら分からない状況のなかで、たまたま見つけられたという経緯があります(きちんとサークルチェックをしようね)。

細かい描き込みで寓話ホラーといった感じの漫画を描く方で、今回の再録本のなかだと「かがみのなか」というのが良かった。気の合う女どうしが同じ服や本や絵を好きになっていって、自分としての意思を無くしていく関係が好き。女と女。

 

『ダイイング・ファイア・コンソーシアム』/朽techS(メグリム・ハルヨ)

ネクロテックイラスト本。たぶんフレーバーテキストとか好きな人とかはこういう世界観が添えてあるイラスト本とかハマると思うんですよね。毎回装丁も凝ってるしめちゃ好き。血まみれ人鳥の星宮いちご感。

過去作も電子版で出てるので、買え。

booth.pm

 

『愛とバニーズ』/ファンタジーソング(ドム太、さたろばす、macchi)

 ドム太先生の漫画読むの、ボンジョビーム以来かな。あれも海外逃亡(?)オチだった気がする。ズルいですね。

ヲさかな先生のゲスト漫画が完全に”生きてるボコ”。

 

『O.J.S.T.2』/クソライダー(T-10、位置原光Z、ニャロメロン、ペルライ)

 みんな大好きクソライダーのお嬢様合同第二弾。お嬢様とジャミロクワイの組み合わせ何?

 

『山田のビキニととなりの酒屋さんが世界を救うと信じて!!』/ジェニーハニバー(クサダ)

 三白眼、ツリ目、メガネ、クサダさんの描くキャラは全部良い。設定が良くて単発じゃもったいないからもうちょっと話を膨らませたものも読みたい。

 

『滅之書』/咆哮剤(山像樹)

前回の『成年漫画批評大観』からのこれ。落差。氏はSFが本職っぽいけど個人的にはコンセプチュアルなショートギャグ漫画のほうが好きです(身も蓋もない)。

 

十五夜サテライト』/0丁目(時田)

 みんな大好き0丁目。漫画形式のやつが読みたい(身も蓋もない)。

 

『すなわち蚊の飛ぶ音に例えるならば』/夢と狂気のチョモラン王国(チョモラン)

 チョモラン先生のオリジナル初めて読んだ。絵が上手い。

 

『京都大正ロマン建築』 / リアス(リアス)

性癖。こういうコミティアにありがちな(偏見)、厚塗りっぽいイラスト本無限に欲しくなるな。

 

『ゲーム部ファイナル』『ゲーム部⑤+⑥』/模造クリスタル(模造クリスタル)

www.mozocry.com

みんな大好きもぞクリ。ゲーム部のほうは完結したけど⑤と⑥がずっと買えてなくて。今回買えました。良かったですね。

 

『月夜の乙女たち』/よあけのピアノ(ひるのつきこ、まめ)

 性癖。大正時代、セーラー服、袴、とにかく好きなものたくさん詰め込んだんだろうな…というのが分かる。二人がネームを交換してつながりのある短編を交互に描きあげてるんだけど、世界観の共有が完璧すぎる。

 

『ツキイチカノジョ(上)』『SHORT SLEEP』『SWEET SLEEP』/deep sleep(十乃)

deepsleeper.jugem.jp

性癖。百合島買いで見つけた、ショートヘア×ショートヘアしか描かないというこだわりが強い作家。既刊すべて買ってしまった。性癖。

 

『ゆりぼん』/ゆりぼん企画室

Aoko、アジイチ、安部愛コ、天野しゅにんた、宇野ジニア、岡井ハルコ、奥たまむし、春日沙生、こなか、桜家ゆきの、高上優里子、竹宮ジン、ちさこ、どまっしゅの、なつはづき、ななせ悠、袴田めら、ネムコ、羽田伊吹、浜野りんご、ひるのつき子、モギロック、百乃モト、やとさきはる、やまもとまも、ゆりりん、吉沢蛍、吉成綾加、四ツ原フリコ、寄田みゆき、和久紀一。最強。

 

 

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政治。

 

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こちらも楽しみ。

 

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VERY CUTE kani iPhone case

めっちゃ気に入ってる。

2016年上半期によく聞いたやつ

2016年上半期リリースされたものでヘビロテしてたやつです。

 

たりないふたり』/Creepy Nuts

たりないふたり

たりないふたり

 

 2016年上半期、ラッパーの方々にハマったのが大きいんですけど、やっぱり音源でいうとCreepy Nutsが一番ヤバい。自意識過剰・被害妄想・自己顕示欲の大暴走、インターネットのオタクにRと松永さんがウケルのも分かりますよね。

あとずっと思ってたんだけど、合トビPVの金髪の子って秋奈に似てない?ていうか秋奈じゃない???

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youtu.be

 

 『愛泥C』/Charisma.com

愛泥C

愛泥C

 

 現役OLのふたりがエレクトロサウンドに乗ってラップで毒を吐く、みなさん(狭義)が好きそうなやつ。みなさん(狭義)に聞いて欲しい。

youtu.be

 

『Lindy Lindy』/SARM

Lindy Lindy

Lindy Lindy

 

 若干20歳のジャズシンガー。声がめちゃめちゃ良い。ヴィジュアルもめちゃめちゃ強い。

youtu.be

 

 『PICTURE』/王舟

PICTURE

PICTURE

 

 インスト曲多くない?「ディスコブラジル」がやっと音源化したので嬉しい。

youtu.be

 

『D.A.N.』/D.A.N.

D.A.N.

D.A.N.

 

 ミニマルで踊れるシティポップ。エモ。

youtu.be

 

 『CALL』/スカート

CALL

CALL

 

 澤部氏も言ってたように、『ストーリー』に代わってスカートの新しい名刺になったと思う。M7の「ストーリーテラーになりたい」なんかは泣き曲。

youtu.be

 

 『Live Love Laugh』/早見沙織

「Live Love Laugh」<通常盤>

「Live Love Laugh」<通常盤>

 

 世紀末歌姫の中の人。やっぱり「こいかぜ」みたいな方向性の壮大な曲も良いけど、この人の歌唱力だったらビッグバンドを従えて歌ってほしいな~と思ってたら「ESCORT」ですよ。ただのジャズシンガーかよ。

アリプロの曲が始まったぞ!?みたいな気持ちになる5曲目「レンダン」も良い。調べてみたら作曲の川崎里実さんは「もしもからきっと」「硝子の花園」「錯覚CROSSROADS」の人らしく、得心した。

 

 『Bitter Kiss』/内田彩

Bitter Kiss

Bitter Kiss

 

 イケボうっちーが好きすぎるので『Sweet Tears』よりもこっち。というか「afraid…」。

youtu.be

 

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 041大槻唯』/大槻唯(CV.山下七海)

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 041大槻唯

THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 041大槻唯

 

 大槻唯さん…すべての弱者の味方だ…

ポップ・ロック・メタル・ジャズ・ヒップホップ・EDM、色んなジャンルを歌わせるシンデレラのソロ曲において、ラジオから流れてくる曲という”しかけ”は全く新しいし、大槻唯さんにぴったりなんですよね。何よりヘビロテ性の高い曲調なのが最強。イヤホンで聞いてるとバイノーラルっぽくなって多幸感が増す。

youtu.be

 

『歌物語〈物語〉シリーズ主題歌集』/V.A.

歌物語-〈物語〉シリーズ主題歌集- (完全生産限定盤)

歌物語-〈物語〉シリーズ主題歌集- (完全生産限定盤)

 

 「白金ディスコ」と「木枯らしセンティメント」。 

youtu.be

2016上半期ベスト漫画

2016年上半期のベスト。上半期でまとめる意味としては、年末の俺マン選定作業を多少なりとも楽にするというアレがある。

レギュレーションとしては、今年6月までに新刊が出たもの。単行本出てても去年の俺マン未単行本化編で一度取り上げてるものは除外。

summatz.hatenablog.com

なのでこの9作+『あげくの果てのカノン』、『ディザインズ』、『ななしのアステリズム』でベスト12みたいな感じかな。

 

『かんぺきな街』/売野機子

かんぺきな街 (ウィングス・コミックス)

かんぺきな街 (ウィングス・コミックス)

 

 「この子は”あの人”の金魚とあたしの金魚の子供よ」「だけど私たち 金魚を混ぜたわ」

「0才と16才と30才 進化の過程っぽいけどおれがいちばん夢も希望もない」

「窓の下で並んで アイスキャンディを食べたい その頭だけを陽が掠っている 君はのっぽだから――」

うう…愛おしすぎる…(泣いてる)。

「どこか不完全な人間の、まっとうな愛」みたいなのが売野漫画に共通するテーマだと思うんだけど、今作はまさにそれだった。

まあなんとなくわかっちゃいたような、誰に影響を受けてるとかそんなんどうでもいいんですよね。インタビューを読むといいよ。

natalie.mu

 

『hなhとA子の呪い』(1)/中野でいち

hなhとA子の呪い 1 (リュウコミックス)

hなhとA子の呪い 1 (リュウコミックス)

 

 でいち先生の極度にデフォルメされた絵と芝居がかったセリフ回しの漫画的表現が効いてる。

ツイッターにあげてるエッセイ然り、前作『十月桜』然りなんだけど、自意識・妄想・罪悪感が爆発したでいち漫画の主人公は見ていて滑稽で、でもそれを軽々しく笑い飛ばす気にはなれないんだよな。そこが過剰なフィクションで騙されてる感があってニクイ。自意識オタクは中野でいちを読め。

 

『コオリオニ』(上)(下)/梶本レイカ

コオリオニ(上) (BABYコミックス)

コオリオニ(上) (BABYコミックス)

 
コオリオニ(下) (BABYコミックス)

コオリオニ(下) (BABYコミックス)

 

劇画狼さんがツイッターで毎日のようにおすすめしてたので。

北海道警のエースとS(スパイ)のヤクザが手を組んで、おとり捜査、クスリの密輸入など数々の不祥事、警察とヤクザの腐敗した関係を、実際の事件(稲葉事件)をモチーフに描いたクライムサスペンスBL。とにかく稲葉事件への圧倒的取材量、そしてそれをエンターテインメントに仕立て上げた構成力が凄まじい。

漢さんの曲をBGMに読むと良い。

youtu.be

警察の人間と裏社会の人間、社会に馴染めなかった者同士が自分の居場所をみつけ、どうやって生きていくか、っていうところに収斂させていくストーリーが重厚すぎるし、”ふたりの関係性”を描くBLというジャンルだからこそ生まれた話であるとも言える。

 

おなじ稲葉事件を題材にした映画「日本で一番悪い奴ら」も公開中なので見てください。こっちは「ひとりの警察官の栄枯盛衰」に物語を絞ってる。

ゴールデンゴールド』(1)/堀尾省太 

ゴールデンゴールド(1) (モーニング KC)

ゴールデンゴールド(1) (モーニング KC)

 

 民間伝承金欲ホラーチック福の神奇譚。もうゴリゴリに面白い。上半期で順位をつけるなら一位。一話が試し読みできるので読んでください。

www.moae.jp

福の神が具現化(?)して目の前に現れるコマなんかそこらのホラーよりも鳥肌モノ。

前作の『刻刻』は圧倒的な描き込みで”神ノ離忍”の異形さを表現してたけど、今作の”福の神”はまったくの逆。描き込みを削ぎ落としたツルッとした質感、ギャグ漫画に出てくるようなキャラにも見える、笑っちゃうほどの得体の知れなさをしている。

琉花と及川くんのラブコメ要素もあるけど、やっぱりこの人はサスペンス作家だと思うので、話の展開が読めない。二巻収録分では田舎の利権争いみたいなことにもなってきて、ますます面白くなってる。

 

氷上のクラウン(1)/タヤマ碧 

氷上のクラウン(1) (アフタヌーンKC)

氷上のクラウン(1) (アフタヌーンKC)

 

グフタのフィギュアスケート漫画。4回転アクセルを目標とするポテンシャル型主人公、 天才スケーターを母親(故人)にもつサラブレッド型ポニテ幼馴染、同年代で圧倒的強さを誇りスター扱いされているライバルスケーター、とめちゃくちゃ分かりやすい設定。絵柄も一見シンプルながら、見せ場となるジャンプのシーンなど画面構成も計算されてる。

好きな漫画家に高野文子松本大洋黒田硫黄を挙げてるあたりがいかにもアフタヌーン作家っぽいんだけど、別にそこに影響されているというわけではなく作風はこれでもかというほどド直球にシンプル。

タヤマ先生は四季賞を受賞した作品もフィギュアを題材にしてた(らしい、読めてない)んだけど、フィギュアにこだわる理由として「10代半ばから活躍する選手が多く、技術的・人間的な成長を見守れる楽しさがある」と語っている。主人公が目標とする4回転アクセルも現実のフィギュア界で見られるのもそう遠くない話(?)なので、作品のリアリティラインも考えられている。そういう意味でも新時代のスケート漫画として期待できるのでは。

 

私の少年(1)/高野ひと深 

私の少年(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

私の少年(1) (アクションコミックス(月刊アクション))

 

30歳OLと12歳小学生のおねショタ漫画。百合だったらもっと良かったのに… 。

異性としての愛なのか、母性としての愛なのか、というところにギリギリ踏み込まない、その背徳感を感じさせるようで感じさせない微妙な調節が上手い。そして絵がエモい。なるほど、作者はもともとBL作家らしく。これおねロリ百合にしたらもっと売れるんじゃないですかねぇ…(十分売れてる。)

これは厳しすぎる百合厨の戯言です。

 

『こども・おとな』/福島鉄平

こども・おとな (ヤングジャンプコミックス)

こども・おとな (ヤングジャンプコミックス)

 

 福島鉄平、めちゃくちゃ良い漫画を描く人だ…。これはかつて「こども」だった人全員の物語であるはずだ。

分からないことが分かるようになり、周りの世界が広がっていく、そのきっかけとなる小さな出来事をこどもの視点で淡々と語りながらも非常にリリカルな読み口。大ぶりなコマ割りと少ないセリフは時間の流れをゆっくりと感じさせる。そこには「こどもの頃ってこんなふうに一日が長く感じたよな」と読者に思わせる効果もあるんじゃないの、とか。

 

推しが武道館いってくれたら死ぬ(1)/平尾アウリ

『まんがの作り方』読んでなかったんですけど、平尾アウリ、めちゃくちゃ良い百合を描く人だ…立場の違いって百合なんだよな

オタ・アイドル間の百合以外にも、アイドル同士の(営業じゃなくガチっぽい)百合エピソードも挟まれててヤバい…推しがグループ内のメンバーと付き合ってることを知ったらオタはどうするの…?発狂して殺傷事件じゃない…?

あとドルオタあるあるみたいなのがコメディ要素としても効いてる。やっぱり百合オタクとしてドルオタの道を通ってきてないのはディスアドなんだよな… (自己批判

 

とある結婚/熊鹿るり

とある結婚

とある結婚

 

 森島明子の推薦帯が付いてたので。

ロサンゼルスに住むレズビアンカップルが、職場での偏見、クリスチャンの父親からの反対、隣に住むゲイカップルの死…など、困難を乗り越えて結婚までたどり着く話。実際にLGBTが人口の多くを占めるロサンゼルスに在住している作者は現場で取材を行ったらしく、アメリカでの同性婚についてのトピックがコラムとして挿入されている。

悩みながらも結婚までたどり着く「とある」「ふつうの」ブライダルストーリーとしてよくできている反面、とても現代的な漫画であるとも思う。